君の仕事に目的はあるかい?
僕は全ての作業について、「目的思考」と言う考え方を非常に大切にしています。
今回は目的思考についての話をしたいと思います。
目次
目的思考とは
目的思考とはまず、ゴール(目的)があって、そのゴールに対して「その作業は何のためにやっている作業なのか」と言うことをよく考えることです。
仮にやっている作業がゴール(目的)にそぐわない作業であればその作業は無駄な作業と言うことになります。
したがって、誰かに作業をお願いする時にも必ず作業の必要性、目的を説明します。そうすれば、アウトプットとして作成する資料に盛り込む内容がおのずと決まってきます。
例:プロジェクトのキックオフミーティング開催のケース
例えば、プロジェクトのキックオフミーティングか開催するタスクがあるとします。そもそも、プロジェクトのキックオフミーティングの目的はなんでしょうか?
これも正解が毎回同じではないと思うのですが、一般的にはプロジェクトのゴールとそのゴールに至るまでの進め方をプロジェクト関係者と共有するためことが目的のミーティングです。
それではそのミーティングで配布する資料に、どのような内容を盛り込めばいいのでしょうか?
- プロジェクトの目的・ゴールの確認
- プロジェクトのスケジュール
- 体制
- プロジェクトの進め方
- 成果物としてどのようなものが作られるのか
- 関係者に期待すること(依頼すること)
etc,,,
もちろん、過去のプロジェクトのキックオフの資料を見れば大体の正解がわかります。その積み重ねがベストプラクティスなわけですし、そのベストプラクティスを否定するつもりはありません。
ただしそれは過去のプロジェクトの正解であって、(厳密に言えば正解っだたのかもわかりません)今回のプロジェクトの正解ではありません。
プロジェクトの関係者に事前にどのような情報が伝達されているのか、どの程度このプロジェクトにやる気があるのかによっても、プロジェクトのキックオフミーティングに用意するコンテンツと言うものは変わってきます。
例えば、仮に関係者がプロジェクトにあまり協力的じゃないケースであれば、偉い人にも同席をお願いしてハッパをかけると言うようなコンテンツを用意した方が良いケースもあると思います。
このようにプロジェクトはナマモノで常に求められるものが変化していくの
です。
コンサルタントの仕事
正解がない問いに対し、正解の仮説をまず我々なりに定義し、クライアントと正解の定義をディスカッションしながら、イメージをすり合わます。
次に、定義した正解までの道筋を考えながらクライアントと並走するのが我々コンサルタントとしての仕事なのではないでしょうか。
最近僕のもとに来た新人は、すぐにこの場合の正解はどうなんですかと言う質問を僕にしてきます。
僕はそう聞かれたら「その正解を考えるのは君の仕事だろ」と言うふうに答えます。
最近の若手は安易に正解を聞きたがる傾向が強い気がして、そこには強い懸念を感じます。
新人には「ケチなやつだな、正解を教えろや」と思われているかもしれません笑
でも、正解は僕にもわからないのです。ベストプラクティスを教えることはできるのですが、それは正解ではありません。
安易にベストプラクティスを教えると、ついつい考えることをサボってしまうので、できれば考える癖を新人のうちから持ってほしいなぁと思いながら最近仕事をしています。